狂気の世界を愛してる

カウンセリングとかセラピーの場で必要な視点というか知識というか真理というか。

 
その一つに
 
「世界は自分自身が作っている」
 
ってやつがあります。
 
昨今、心理の世界だけでなくても、自己啓発とかビジネスセミナーとかでも言われてるのかも。
 
いろいろ私も自分と向き合ってきてからの、現時点での思うところを書いてみたくなった。
 
 
先日、星野源ちゃんのドラマMIU404見て、号泣して刺激されたから。
その話はひとまずおいておいて。
 
 
 
 
例えば
 
世界が怒っているように見えたら、私が怒っている。
皆が皆癒されたがっているように見えたら、私が癒されたい。
怖がっている世界を見たら、私が怖がっている。
 
本質から逃げているようなやつを見たら、私こそ逃げていた。
 
 
「世界は私が作ってた」
 
そう言うと
 
それでもって、自分が責められているように感じる人もいるかもね。
 
 
結局、まわりまわって、やっぱり私が悪いってことジャン?!って。
 
 
それそれ!
 
だーかーらー!それもこれも違うのねってことになる。
 
誰も責めてない。責めているのは自分。
 
責められているように感じるのは、私が自分を責めているから。
 
「世界は自分が作っている」からね。
 
 
 
その世界の根底に流れているのは、「責めていたい」
 
 
本当の自分がどんな実在であるのか
知ることが怖くて怖くて仕方ないので。
責めている方が楽なので。
 
 
本当の自分。実在ってものは自分の足りない頭では考えも及ばないものなんだけど。
なんせ、考えも及ばないので、及ぶ範囲で本当の自分っぽいものを考え出します。
 
それがまた最低でさ。死にたいくらいに。
 
だから、てっとり早くそこらへんに転がっているもので簡単に責めておこうとします。
 
どんなやって責めるか?
その方法はほんと人それぞれ。好み?
 
 
しょっちゅう怒ったり、泣いたり、病気になったり、罪を犯したり。
なんでもござれ。
責められれば、なんだっていいのだ。
 
 
そうやって、自分で世界を作ってる。
まさに、自分好みの世界だ。ごまかせない。
 
 
私だって!!!!
 
責めずにいたいよ!って思う。ずっと苦しいよ!って声にならない声で叫んでる。
こんな世界から逃れたいよ。
望んでなんかいないよ!って。
 
 
しまいにゃ、逆ギレ。
 
 
でも、目の前に現に広がっている世界は誰の世界?
私の世界。
 
周りの人に私のこと責めてる?って聞いてみてもいいけど。結果は明らか。
 
いや、責めてないけど。ってお返事くるでしょ。
 
まあ、そんなのを結局みんなでやりあってるから。
知らず知らずのうちに利害が一致してたりするんだろうけど。
 
 
私の世界。私達の世界。
 
 
顕在意識とか、潜在意識とか、ちょっと知ったかぶりして、カテゴライズして、満足してたけど。
 
とんでもなく、どうでもいいことだった。
 
 
 
食べたくないけど、食べちゃう。
寝たくないけど、寝ちゃう。
SEXしたくないけど、しちゃう?
 
そんな生理的欲求ってあるって学びました。
 
責めたい欲求ってそれレベルだなと。いや、もっと根深い。
 
責めたくないけど、責める。自動的に責める。
 
「自動的自責欲求」と名付けて、マズローの段階的欲求説の一番下に加えてほしいくらい。
 
まあ余談だけど。
 
 
どうしようもないことが、図られている。
 
私達のひとりひとりの奥で。
 
大きな意図がうごめいている。
 
 
大きな意図ってなんだと思う ・・・?
 
 
何もできん。
ひとつとしてできることなどなかった。
足りない脳ミソで何かしようとしてみてきたけど。
 
 
すっきりしないんですけど。
 
完璧?
永遠?
 
どこにもないんですけど。
 
 
目の前のクライアントさんに対して何が言える?
何ができる?
 
 
何もできんね。
 
この世界には確かなものなんかなかった。
 
この心もとない世界で、何を私が提示できる?
 
なんもない。
 
傲慢
高慢
欺瞞
満々 yo!
 
 
 
んで、源ちゃんのドラマに話が戻るんだけど。
 
目の前に銃を突き付けられた源ちゃん粉する志摩が、銃口を指で塞いで、自分の額に銃を押さえつける。
不敵なうすら笑いを浮かべて言う。
 
「じゃあ撃てば?いいよ俺は」
 
ゾクゾク!
闇を抱えてる男、たまらーん!!色気が。
 
もひとつ。
 
 
今回主要人物である女性がヤクザのお金1億を横領して、銃で怪我を負わせられながら逃亡する。
孤独と貧困のついてない人生をひっくりかえそうと賭けにでる。
彼女の賭けは
世界の孤独と貧困に縛られている少女たちに1億寄付して、自由にすることにいきついた。
出血により消えていく命のなかで
少女たちを自分が自由にできるという喜びで笑顔がスパークする。
彼女の人生の中で、これほど喜びで打ち震えたことがあっただろうか?
 
与えたから与えられたのではなく
 
与えることと与えられることが同時に、瞬時に起こった!
 
 
ゾクゾクゾク!
 
号泣。
 
 
光と闇
喜びと悲しみ
希望と絶望
生と死
 
 
二元性の世界の持つ狂気。
 
 
美しい。
 
美しいと思う感覚には抗えない。
 
狂気に魅了され、とりつかれたように涙を流す。
 
心が貪る。
 
この狂った世界を美しいと愛している。
 
いたしかたない。
 
降参。
 
昔から言うよね。
 
惚れた方の負け。
 
愛してる世界をどうこうしようとせず、そのまんま愛していこう。
 
今まではこの世界を、うっかり憎んでると思ってたけど。
 
どうやら、違ったみたいなんで。
 
今度は愛してみよう。
 
どうせ、愛している。
 
ちゃんと向き合ってみる。
 
この自動的自虐欲求の世界と。
 
そしたら、私は私の実在に目覚めるだろうか?
 
大きな意図に気付くだろうか?
 
すでにここにある真理に包まれるだろうか?
 
 
 
 
だからどうか安心してほしい。
 
私はこの世界を愛している。
 
あなたと一緒に作っているこの世界を愛している。